俺と結婚しろよ!
「馬鹿者が!」
森井さんは声を張り上げ、悠真は飛び上がった。
森井さんはきゅっと口を結び、険しい表情をしていて。
「どうしてFが興味を持っているのか分からねぇ。
だが、前にも言ったが、soleilはFの足元にも及ばない」
分かってるよ。
だけど、こうまざまざと言われるととても無残だ。
特に今、賢ちゃんのことは忘れないといけないのに!
「だからと言って、恥曝しも出来ない。
……お前ら。
とうとう明日がライブだ。
期待している」
森井さんはそう言い残して、スタジオから出ていった。
残されたあたしたち三人は、ぽかーんと扉を見つめていた。