俺と結婚しろよ!
「森井さん、いつになく厳しいな」
この場においても、悠真はのんきだ。
危機感を覚えていない。
一方、
「俺たちがヤバすぎるんだよぅ~」
大輝は泣きそうだ。
ヤバすぎる。
あたしも大輝に一票だ。
今まではある程度好きなようにやってきた。
だけどもう、あたしたちはプロだ。
音楽で人を喜ばせ、生きていかないといけない。
ライブ会場も、とあるホール。
soleil史上最大の会場だ。
そんなことを考えると、不安で不安で。
間違えたらどうしよう。
歌詞飛んだらどうしよう。
ファンをがっかりさせたらどうしよう。
プロという字が重圧となってのしかかった。