俺と結婚しろよ!
お馬鹿で素敵なデート。
とある大きな遊園地。
日曜日の今日は、カップルや子供連れで溢れかえっている。
その中へ、賢ちゃんはあたしを引っ張っていった。
よく考えたら、デートデートなんて言ってても、賢ちゃんとあたしは恋人ではない。
それなら友達?
そうとも思いたくない。
婚約者……まさか。
賢ちゃんはどんなつもりで結婚結婚って言っているんだろう。
気になれば気になりだして。
あたしは、賢ちゃんを見上げた。
賢ちゃんは無邪気に遊園地の地図を見て、
「咲良、絶叫系乗れるのか?」
なんて聞く。
あたしが頷くと、
「マジかー」
なんて頭を抱える。