俺と結婚しろよ!








こんな調子で五日が過ぎ、あたしはひたすら仕事に明け暮れた。




雑誌撮影に行ったり、CM撮影に行ったり。

賢ちゃんのことは常に頭にあったけど、仕事に没頭しているほうが気分は楽だった。

デビューしてから今日まで、そんなに日にちは経っていない。

でも、おかげでトークも上手くなったし、撮影も得意になった。




賢ちゃんなんていなくても大丈夫じゃん。

お馬鹿で危なっかしい賢ちゃんより、もっと誠実でしっかりした人と結婚しよう。

そう思いながらも、いちいち携帯を確認してしまうあたしがいた。



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