俺と結婚しろよ!
悲鳴はしばらく続いた。
碧が落ち着けというポーズをするまで。
そして、ようやく訪れた沈黙の中、碧が続ける。
「マジで?
玄とかどんな娘が好きなの?」
「そうだな。
……元気で明るい奴。
何事にも前向きで、努力家で、時々泣き虫で、甘えてくる」
な……なに言ってるの?
そんなの、ここでやめてよ。
胸が痛いよ。
あたしの胸、破裂してしまいそう!!
例外なく、アリーナに悲鳴が響き渡る。
隣にいる悠真は、口をぽかーんと開けてステージを見ていた。
「真面目に答えてんじゃねぇ」
鼻で笑いながら玄をつつく碧。
「そうだな。
俺にはお前らがいるのに」
そう言うと、アリーナが割れんばかりの声援が響き渡った。