俺と結婚しろよ!
悠真、感動してないの?
悠真、心付いてんの?
そんな悠真にあたしは言う。
「さぁ!負けないように、あたしたちも練習しないと!
今日はゆっくり休んで、明日から特訓だ!」
「咲良……」
悠真は静かにあたしの名を呼んだ。
「玄のところ、行かなくていいのか?」
「え……」
一瞬時間が止まった。
あたしは固まったまま、悠真を見ていた。
賢ちゃんに……会いたい。
でも、きっと今は疲れ果て……
控え室で、四人で大騒ぎしているのだろう。
そんな四人の時間を邪魔してはいけないと思った。
それに、賢ちゃんは、明日のライブもある。
「大丈夫だってぇ!!」
あたしは笑顔で答える。
きっと、もう音信不通にはならないから。
賢ちゃん、うぜーほど連絡するって言ってたから。