俺と結婚しろよ!
「茶番は終わったか」
そう言って現れたのは艶……じゃなくて、優弥さんで。
その後ろには、慎吾さんと蒼さん。
そのにこにこ笑顔にホッとする。
「まずはお疲れ。
今日はゆっくり休め。
明日も期待してるぞ」
優弥さんの言葉に、
「任せろ」
賢ちゃんは答える。
「咲良ちゃん」
蒼さんはあたしを呼ぶ。
ドキッとあたしは飛び上がる。
あぁ……このユルい感じ。
やっぱり碧とは大違いだ。
「賢一、カッコよかったでしょ?
てか、キモかったでしょ」
「うるせぇよ!」
賢ちゃんは持っていたFタオルで、蒼さんをバシバシ叩く。
蒼さんはやめてよ〜と慎吾さんの後ろに隠れる。