俺と結婚しろよ!
教えて欲しくなかった。
こんなこと知っても、何の得にもならない。
賢ちゃんは、確かに遊んでいたみたいなことを言っていたし、女慣れしているようだった。
だけどそれは過去。
知らなかったら、流せたのに。
修也は残酷だ。
それでも、あたしは負けない。
「それとあたしがどう関係があるのです?」
すると、修也は驚いた顔であたしを見る。
「え?君、玄の彼女でしょ?
僕、君に忠告したかったんだ。
玄はやめておけって」
あー、イライラする。
賢ちゃんもキモいし、修也のせいで気分は最悪だ。
あたしは、修也を睨んだ。
そして、ありったけの嫌悪をぶつける。
「楽しいですか?」
「え?」
とぼけた顔の修也に、さらにイライラする。
「人を傷つけ貶して、楽しいですか?」