俺と結婚しろよ!
「ちょっと君、僕、そんなつもりは……」
そんなつもりはない、はずがない。
許されるなら、二メートル級の飛び蹴りをお見舞いしてやりたい。
「最低。見損ないました」
あたしは賢ちゃんの悪事を書いた紙を持ったまま、立ち上がる。
修也は明らかに焦っていて。
だが、この場に及んでまで、
「だから!玄はやめて、僕と……」
ふざけたことを言っている。
あたしはそんな修也に言ってやった。
「二度と会いたくない。
あたしの前から消えてください!」