俺と結婚しろよ!




「咲良、修也との食事、もう終わったの?」




そう言う悠真は、ニコニコ笑っている。




「お疲れ様。

今日は収録もないし、昼からゆっくりする?」




大輝もそんなことを言ってくれたけど、




「練習する。

……てか、歌詞作る」



あたしの言葉に、



「「え?」」



顔を見合わせる二人。





「どうした?

咲良、頑張りすぎじゃね?」




悠真にそう言われて……

あたしの涙腺は、とうとう崩壊した。

人が通る道の真ん中で。

晴れて芸能人の仲間入りをした悠真と大輝に挟まれて。

あたしは、大粒の涙を流していた。




< 291 / 451 >

この作品をシェア

pagetop