俺と結婚しろよ!
「咲良、修也との食事、もう終わったの?」
そう言う悠真は、ニコニコ笑っている。
「お疲れ様。
今日は収録もないし、昼からゆっくりする?」
大輝もそんなことを言ってくれたけど、
「練習する。
……てか、歌詞作る」
あたしの言葉に、
「「え?」」
顔を見合わせる二人。
「どうした?
咲良、頑張りすぎじゃね?」
悠真にそう言われて……
あたしの涙腺は、とうとう崩壊した。
人が通る道の真ん中で。
晴れて芸能人の仲間入りをした悠真と大輝に挟まれて。
あたしは、大粒の涙を流していた。