俺と結婚しろよ!





だけど賢ちゃんは、まっすぐあたしを見て言った。




「俺は、絶対に咲良に手ェ出さねぇ。

咲良がいいって言うまで、何もしねぇ。

五年でも、十年でも!」



「はぁ?正気?」




あたしは眉をしかめて賢ちゃんに言う。




「賢ちゃんのビッグマウスでしょ?

それに、下半身でものを考える賢ちゃんが、十年も我慢出来るはずがない!」



「出来るぞ?

咲良と会えねぇくらいなら、どれだけでも我慢する」





もうやめて!

ドキドキが止まらないよ。

そして、賢ちゃんの言葉にいちいちキュンキュンしてしまうよ。

今日は諦めるために来たのに。

こんなんじゃ、諦められない!



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