俺と結婚しろよ!
「蒼さん……大丈夫ですか?」
小声で聞くと、ガクガク震えたまま、首を横に振る。
なに?
あの、超カッコイイ碧が、これ?
わざとやってるの?
「キャサリン、驚かないで。
ザキ、本当は超腰抜け腑抜けなんだよ」
「そうそう。毎回これだもんな」
賢ちゃんと慎吾さんは完全に蒼さんを無視していて。
なんだか可哀想に思えた。
だけど、元気が出たよ。
蒼さんほどの人も緊張するんだ。
あたしも、緊張するのは当たり前。
頑張らなきゃ!
そうこうしているうちに時間になり、あたしたちはステージへ飛び出していた。