俺と結婚しろよ!
悪いけど、アイドルには興味がない。
だけど、皮肉にも修也を見てすごいと思った。
中井茜も、歌にダンスに演技に引っ張りだこ。
あたしとは少し違う世界で生きていて、尊敬はしている、……つもり。
こんなあたしの言葉を聞いて、少し頬を染める中井茜。
やっぱりいい人で、可愛らしい。
あたしよりもよっぽどモテるタイプだろう。
「それで……」
すごく言い辛い。
だけど、気になって仕方がないあたしは、世間話もほどほどに、本題を口にしていた。
「賢ちゃんがチャラいことは知っています。
中井さんは、どうして彼が嫌いなのです?」