俺と結婚しろよ!
そんな彼に、さらに惹かれてしまうあたし。
取っ付きにくいけど、無理矢理話したら意外と話は弾んで。
「アイドルか。じゃ、踊ったりもするのか?」
「はい!!毎日誰かが劇場で踊っています」
「すげぇな」
「玄さんほどじゃありません!!」
あたしは顔を真っ赤にして、玄さんと話していた。
話しながら何となく思った。
この人、すごく女慣れしている。
だけど……
理性が利かなかったんだ。
このままいくと、憧れの玄さんと付き合えるかもしれない。
そう思って、
「二次会、二人でするか」
その言葉に頷いていた。