俺と結婚しろよ!





スッキリしているあたしとは裏腹に、スッキリしていない悠真。

ドラムを叩きながら首を傾げる。





「どうしたの?」



悠真に聞くと、



「思うように叩けねぇ」



そう嘆く。




「なんかイメージが違うんだよな……

このままじゃ、森井さんにスタジオミュージシャン使えとか言われそう」





悠真の苦悩も分かる。

聞いているあたしも何となく分かったんだ。

何か違うって。






「すげぇ奴いねぇのかよ」




そして、とうとう思いついたように叫んだ。




「賢ちゃん呼んでくれ!!」





< 428 / 451 >

この作品をシェア

pagetop