俺と結婚しろよ!
賢ちゃんと、結婚したいです。
賢ちゃんの車は、見慣れた高級マンションに到着した。
車が停まるなり、一斉に降り注ぐフラッシュ。
目の前が真っ白になる。
賢ちゃんは車から降りたあたしの背中に手を回し、あたしをぎゅっと引き寄せる。
あたしは賢ちゃんに身体を委ね、止まないフラッシュの中を歩いた。
「やっぱり交際は本当なんですね!」
「ラブラブですか?」
「今のお気持ちは?」
相変わらずうるさい報道陣。
そんな彼らに向かって言ってやる。
「最高に幸せです」
あたしは、最高に幸せ。
こうやって、晴れて賢ちゃんの隣にいることが出来るから。