俺と結婚しろよ!
賢ちゃんってチャラいくせに、鈍感なんかな?
そんな約束、今さら何の効果もないよ?
だって……
「もう、好きになっちゃったよ」
賢ちゃんがいないと何も手につかなくなるくらい、あたしは賢ちゃんに惚れている。
「どうしようもないくらい、賢ちゃんが好き」
「馬鹿野郎」
賢ちゃんはすごくすごく嬉しそうで。
顔をくしゃっとして、あたしを抱きしめる。
温かくて、強固で、それでいて優しくて。
賢ちゃんの温もりに、涙が出そうになった。