俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは、soleilの打ち上げの近くまで迎えに来てくれた。
タクシーで。
「一般人だったらこんなキザなことしねぇけどな」
賢ちゃんは困った顔をする。
「優弥が言うように、咲良には未来がある。
間違っても、週刊誌に撮られないようにしねぇと」
そっか。
賢ちゃん、いろいろ気にしてくれているんだな。
そしてさすがだな。
だてに長年Fをやってきただけある!
「それでもまぁ、そのうち公表するぜ?」
「え?」
「だって俺、咲良と結婚するし」
ほら、また訳の分からないことを言いだした。