花火
夏
ーーーー‥7月20日。
今日は終業式。
高校生にとって最大のイベントの夏休みがようやく始まろうとしていた。
俺の名前は秦 真司郎。
そして、
「いやいやなんでこんな暑いの!!」と文句を漏らしながら制服のブレザーをパタパタとしながら前を歩いているのは、
幼馴染の三村 玲奈だ。
俺たちが住んでいる京都は、一段と暑い。
そして関西弁も友達といるとついつい出てしまう。
真「ほんま、一段と暑いんとちゃう?」
玲「何だかんだ毎年これぐらいや」
真「そうか??」
玲「あっ!良いこと思いついた〜」
そう言いながら、俺の方に振り向き、不敵な笑みを浮かべる。
玲「真ちゃんアイス奢って♡」
そんなことやと思った。
俺はため息をついた。
真「お前はほんま昔から変わらんよな〜」
玲「とか言って買ってくれるやんか!」
図星だ。
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