花火
真「何で泣い『来年もやってるもんね!』
俺の言葉を遮るように玲奈が言葉をかぶせてきた。
もう一度顔を見ると、さっきのことが嘘のように笑顔になっていた。
なんだ、いつもの玲奈やん。
心配して損したわ(笑)
きっと、夏祭りに行けないのを切り出すのに緊張したんやろな。
真「あ、だから、花火したい言うたん?」
玲「ま、まあね…」
真「あ、もうすぐ学校の時間やない?
玲奈も行くやろ?学校。」
玲「あ〜私は寄るとこあるから分からん。」
そう言い、花火を片付けようとする玲奈の手を咄嗟に掴んだ。
玲「どうしたん?」
真「あ…いや…その…」