花火
キス?へ?キス、言うたん?
真「キス?」
玲「うん。」
真「していいん?」
玲「うん。」
多分お互い、今、顔が真っ赤だと思う。
俺は、おそるおそる玲奈の肩に手を置いて、顔を近づけた。
玲奈が目を閉じ、俺は玲奈にキスをした。
唇が離れると、細い腕を俺の首に巻きつけ、勢いよく抱きついてきた。
真「ど、どうしたん?」
玲「いや…やっぱり真ちゃんのこと、好きやなぁって思うて。」
真「だから、勘違いするってそんなん言われたら。」
玲「勘違い…してよ…」
か細い声で玲奈の口からはそう聞こえた。
真「自惚れてええん?」
玲「ええよ。」
真「俺な、昔から、玲奈のことが好きやったん。幼馴染としてじゃなくて、一人の女の子として。」
玲「両思いやったんやな(笑)」
真「せやな(笑)」
そう笑い合ってから、また自然に唇を重ねた。