花火
真「玲奈らしいな…」
俺は思わず言葉を漏らした。
玲母「真司郎くんと夏祭り行くって決まった日は、本当にあの子、飛び跳ねて喜んでたんです…。なのに…。」
声をあげて玲奈のお母さんが泣いてしまった。
俺は優しく玲奈のお母さんの背中をさすって、落ち着かせる。
真「俺も、幼馴染としてじゃなくて、本当に玲奈が好きでした。
こんなことになるなら、もっと早く伝えておけば良かった。」
でも、こんな後悔してもしょうがない。
それに、玲奈も俺たちが笑顔になることを望んでるんじゃないかって。
そう思った。
だって俺が逆だったらそれを望むもんな。
何年も一緒にいたから、もはや運命共同体のようなものなのだ、俺たちは。