花火
真「何や?これ行きたいん?」
玲「え?あ、うん…行きたい…」
真「なら、行こっか?」
玲「ふぇっ?」
玲奈が驚いたような顔をして俺を見上げた。
真「え?嫌やった?」
玲「そんなことない!!!」
真「めっちゃ驚いてたやん。」
玲「真ちゃんが誘ってくれるなんて珍しいな〜って思うたんや。」
真「そうか〜?ま、決定な!」
玲「うんっ!!」
玲奈の顔はいつにも増してパァっと輝いている。
そんなに行きたかったんやな、夏祭り。
その夏祭りでは、毎年花火が打ち上げられる。
それを二人で見るのが楽しみや。
玲「 打ち上げ花火なんて、見るの久しぶりやわ〜楽しみやな〜。」
真「な〜。」
玲「あっ!ドレスコードな!」
真「ん?ドレスコード?」
玲「絶対に浴衣を着ること!!」
真「浴衣!?」
玲「真ちゃん絶対似合うんやろな〜」
それ言うなら玲奈の浴衣を見るのが、ほんま楽しみや。