私、先生と付き合ってます。
診断結果は…厳しい練習のし過ぎによる、筋肉の疲れとのこと…。しばらくはしないように止められてしまった。
大好きな剣道ができない…!?
落ち込む私の背中をお父さんは優しく撫でてくれた。
「…しばらくは部活せずに、普通に過ごしてね!見学くらいならしてきてもいいから…」そう励ましてくれるお父さんの言葉に涙が出そうになった。
初めて休んだ学校…。
私は仕方なく、勉強をする。
あいにく勉強は出来る体力は充分すぎるほど残ってる。
普通に生活できる体力も…。
たまに走る痛みは、私を苦しめるけど…。
しばらくしてふと時計を見るー
夕方になっていた。
先生からのLINE『大丈夫か?』
シンプルすぎるけど、先生らしい。
「大丈夫です!!明日からはちゃんと行きます!!」とLINEを返した。
そしたら今度は、飛鳥から。
「学校休むの、初めてだよね?大丈夫?三咲いなかったから寂しかった。あっ、明日は来るよね?ノート見せてあげるね!お大事に…」だって。
これはこれで飛鳥らしい。
私はありがとうと返しといた。
ー翌朝ー
私は家を出た。朝練は出来ないけど…多分相田主将は待ってくれてる…二人だけの時間。
私は学校に向かった。
学校に着き、道場のドアを勢いよく開けると、やっぱり相田主将いた。
私を見るなり、思いきり抱きついてきて、「おっはよー」って元気に挨拶してくれた。
「くっ…ぅ…」思わず漏れる痛みの呻き。
「ゴメン!!大丈夫?」と相田主将は心配そうに言ってくる。
「昨日はおやすみしてすいませんでした!!」と私は勢いよく頭を下げると、「気にしないで!!まあ少し寂しかったけどね!」と返ってきた。
道場は…雑な感じで…。片付けもイマイチだった。
「今日はあまりキレイじゃない!!汗臭いし!」と私は嫌みっぽく言う。
「だってヤロウばっかじゃ、掃除しないもん!!」なんて言う相田主将はそういいながら私の頭を撫でた。
「相田主将、実は…ドクターストップかかりまして…しばらく禁止されました!!剣道…」と私は明るく言ってみたつもりだったー
けど、頬を伝う涙…。
あぁ、私、泣いてるんだ…
相田主将は「そっか仕方ないね!」と言って頭を撫でてくれた。
私は先生とのことを話すことにした。
「先生とつきあってるんだ…」って。
そしたら意外そうな顔して、「へぇ~」と相田主将は言った。
特にそれだけで何も聞いてこなかった。けど、少しして、
「先生って…司ちゃんのことだよね?」と言われた。頷くと、「なんかごめんね!」と言われた。
首を傾げてると、「可愛いなぁ~」と髪をクシャクシャにされた。
「俺も言うとね。実はマネージャーのこと、気になってる…。内緒だよ!この話は二人だけの秘密だからね!」と笑う相田主将。
練習に戻っていく相田主将を私はただ見つめた。
私達は時間になり、道場を後にして、下駄箱に向かった。
「おはよー三咲。もう大丈夫?」と声をかけてくれる、飛鳥。
私はありがとうと言った。
そして私達は教室に向かった。
授業は普通に始まった。
自慢じゃないけど、私はこう見えてかなり真面目で、勉強も出来る方。
ってまあ、特待生として入ってんだから出来ないとダメだけどね。
ふと隣の子を見ると寝てる…。そんな子をよそに私は真面目に授業を聞いていた。
先生の授業は特に丁寧に聞いてるけどね。
昼休みーランチを相田主将と過ごしていたとき、校長室から呼び出しの声がかかり、校長室に向かった。
ドアをノックして中に入ると、先生もナゼか呼ばれていて…
私達は並んで立たされている。
「君らに聞きたいことがある。正直に答えてくれ…」と校長先生は言った。
そして単刀直入に、「付き合ってるのか?」と聞かれた。
ウソ…出来るだけバレないようにしてきたつもりなのに…何で…。
私は動揺を隠しきれない。けど、先生は冷静で…。
「何でばれたんですかね?」なんて呑気なこと言ってる。
ってえぇぇ~!?先生何いってんのよ~
「一昨日ね、先生に抱き抱えられて車に運ばれて送られたのを見たって言ってる生徒がいるんだよね…」と校長。
ウソ!?見られてたの?かなり恥ずかしいじゃん!?
「なるほど…。あれは、部活中に倒れて立つのも辛そうだったから送っただけですよ?」と先生は言った。
私も横で大きく頷いた。
「ふーん?じゃぁ…付き合ってないの?残念」と校長は言った。
ー残念?どーゆう意味だろう…
「ワシはいいと思うんだよ!恋愛…。ワシの嫁も元教え子だ。色んな女子生徒に声かけまくって…ワシに唯一物怖じせず、反抗出来た肝の座った女だ。だからうちはというより、ワシはwelcomeなんだよ!生徒と教師の禁断の恋愛…。燃えるしね。けど、世間の目はあまりよろしくない。だから、気を付けなさい」と校長は言うと、高らかに笑った。
私と先生は顔を見合わせて思わず笑いあった。
そして、予鈴がなり、私達は教室に戻った。とは言っても先生は職員室だけどね。
どうやら校長は怒るどころか、応援してくれるらしい。
それだけでも少し気持ちが楽になった。
私は気合いを入れ直して、五時間目、六時間目を無事終えた。
ー放課後ー
私は飛鳥にノートを写させてもらっていた。キレイな字と丁寧な色分け…。吹き出しには先生の言ったこと、重要ポイントとして記入されていた。
こんなノートで勉強してたら高得点取れそうなんて思えるノートだった。
しばらくして、全教科写し終えた私はありがとうと飛鳥にノートを返し、道場に向かった。
飛鳥も部活に向かった。
道場について、「遅れてすいません…」と声をかけると、皆が一斉に私のところに来て、「もう大丈夫なの?」と声をかけてくれた。
そんな様子を端の方から先生は眺めていた。
「練習はしばらく出来ません…ドクターストップかかりました…」と言うと、「そっか、大変だね!けど、早く良くなって、また相手してね!」と皆笑顔で言ってくれた。
私は嬉しくて、「はい!」と大きく返事した。
そして、「道場の掃除くらいはちゃんとしますね!皆に気持ちよく練習してもらいたいから…。後、出来ることは出来る限りしますので…いってください!」と私は言った。
そして私はテキパキとマネージャーの仕事を手伝いながら、タオルや飲み物を準備する。
ボロくなった竹刀の組み直しなどもしておいた。
相田主将からは、そんなにしなくても大丈夫だよと声をかけてもらったけど…
何となく体は動きたくて止まれずにずっと何かしら色々していた。
部活を終えて、皆は帰っていった。
乱雑に片付けられた道具を丁寧に片付け直し、掃除を始めた。
床を掃いたり、拭いたりする。汗臭い臭いを消すために、換気をしながら、消臭スプレーをふる。
これが私の日課。キレイになればなるほど心もキレイになる。
けして、几帳面で、キレイ好きなわけではないけど…毎日使う場所だから、美しく、清潔感保たれる空間であってほしい…そんな私の想いがこの行為に至ってる。
試合を来週に控えた今こそ、皆の熱も上がってる…。そんな私に出来ることはこれくらい…そう言い聞かせながら掃除する。
けど、悔しくて…涙が溢れてきた。
涙を縫いながら掃除を続けてると先生に抱き締められた。
「何もしてやれなくてゴメンな…」って。
大丈夫…そんなことないよ。
こうして先生がいてくれるだけで、私、頑張れるって思ってるよ。
「先生、校長先生面白かったね!応援してくれるって…けど、主将が卒業するまでは彼のそばに居させて…」と私が言うと、「うん!アイツもそれを望んでるだろうしな…その後のことはまたゆっくり考えよう」と先生は笑った。
そして私達はキスをした。甘くて溶けそうなキスを…。
大好きな剣道ができない…!?
落ち込む私の背中をお父さんは優しく撫でてくれた。
「…しばらくは部活せずに、普通に過ごしてね!見学くらいならしてきてもいいから…」そう励ましてくれるお父さんの言葉に涙が出そうになった。
初めて休んだ学校…。
私は仕方なく、勉強をする。
あいにく勉強は出来る体力は充分すぎるほど残ってる。
普通に生活できる体力も…。
たまに走る痛みは、私を苦しめるけど…。
しばらくしてふと時計を見るー
夕方になっていた。
先生からのLINE『大丈夫か?』
シンプルすぎるけど、先生らしい。
「大丈夫です!!明日からはちゃんと行きます!!」とLINEを返した。
そしたら今度は、飛鳥から。
「学校休むの、初めてだよね?大丈夫?三咲いなかったから寂しかった。あっ、明日は来るよね?ノート見せてあげるね!お大事に…」だって。
これはこれで飛鳥らしい。
私はありがとうと返しといた。
ー翌朝ー
私は家を出た。朝練は出来ないけど…多分相田主将は待ってくれてる…二人だけの時間。
私は学校に向かった。
学校に着き、道場のドアを勢いよく開けると、やっぱり相田主将いた。
私を見るなり、思いきり抱きついてきて、「おっはよー」って元気に挨拶してくれた。
「くっ…ぅ…」思わず漏れる痛みの呻き。
「ゴメン!!大丈夫?」と相田主将は心配そうに言ってくる。
「昨日はおやすみしてすいませんでした!!」と私は勢いよく頭を下げると、「気にしないで!!まあ少し寂しかったけどね!」と返ってきた。
道場は…雑な感じで…。片付けもイマイチだった。
「今日はあまりキレイじゃない!!汗臭いし!」と私は嫌みっぽく言う。
「だってヤロウばっかじゃ、掃除しないもん!!」なんて言う相田主将はそういいながら私の頭を撫でた。
「相田主将、実は…ドクターストップかかりまして…しばらく禁止されました!!剣道…」と私は明るく言ってみたつもりだったー
けど、頬を伝う涙…。
あぁ、私、泣いてるんだ…
相田主将は「そっか仕方ないね!」と言って頭を撫でてくれた。
私は先生とのことを話すことにした。
「先生とつきあってるんだ…」って。
そしたら意外そうな顔して、「へぇ~」と相田主将は言った。
特にそれだけで何も聞いてこなかった。けど、少しして、
「先生って…司ちゃんのことだよね?」と言われた。頷くと、「なんかごめんね!」と言われた。
首を傾げてると、「可愛いなぁ~」と髪をクシャクシャにされた。
「俺も言うとね。実はマネージャーのこと、気になってる…。内緒だよ!この話は二人だけの秘密だからね!」と笑う相田主将。
練習に戻っていく相田主将を私はただ見つめた。
私達は時間になり、道場を後にして、下駄箱に向かった。
「おはよー三咲。もう大丈夫?」と声をかけてくれる、飛鳥。
私はありがとうと言った。
そして私達は教室に向かった。
授業は普通に始まった。
自慢じゃないけど、私はこう見えてかなり真面目で、勉強も出来る方。
ってまあ、特待生として入ってんだから出来ないとダメだけどね。
ふと隣の子を見ると寝てる…。そんな子をよそに私は真面目に授業を聞いていた。
先生の授業は特に丁寧に聞いてるけどね。
昼休みーランチを相田主将と過ごしていたとき、校長室から呼び出しの声がかかり、校長室に向かった。
ドアをノックして中に入ると、先生もナゼか呼ばれていて…
私達は並んで立たされている。
「君らに聞きたいことがある。正直に答えてくれ…」と校長先生は言った。
そして単刀直入に、「付き合ってるのか?」と聞かれた。
ウソ…出来るだけバレないようにしてきたつもりなのに…何で…。
私は動揺を隠しきれない。けど、先生は冷静で…。
「何でばれたんですかね?」なんて呑気なこと言ってる。
ってえぇぇ~!?先生何いってんのよ~
「一昨日ね、先生に抱き抱えられて車に運ばれて送られたのを見たって言ってる生徒がいるんだよね…」と校長。
ウソ!?見られてたの?かなり恥ずかしいじゃん!?
「なるほど…。あれは、部活中に倒れて立つのも辛そうだったから送っただけですよ?」と先生は言った。
私も横で大きく頷いた。
「ふーん?じゃぁ…付き合ってないの?残念」と校長は言った。
ー残念?どーゆう意味だろう…
「ワシはいいと思うんだよ!恋愛…。ワシの嫁も元教え子だ。色んな女子生徒に声かけまくって…ワシに唯一物怖じせず、反抗出来た肝の座った女だ。だからうちはというより、ワシはwelcomeなんだよ!生徒と教師の禁断の恋愛…。燃えるしね。けど、世間の目はあまりよろしくない。だから、気を付けなさい」と校長は言うと、高らかに笑った。
私と先生は顔を見合わせて思わず笑いあった。
そして、予鈴がなり、私達は教室に戻った。とは言っても先生は職員室だけどね。
どうやら校長は怒るどころか、応援してくれるらしい。
それだけでも少し気持ちが楽になった。
私は気合いを入れ直して、五時間目、六時間目を無事終えた。
ー放課後ー
私は飛鳥にノートを写させてもらっていた。キレイな字と丁寧な色分け…。吹き出しには先生の言ったこと、重要ポイントとして記入されていた。
こんなノートで勉強してたら高得点取れそうなんて思えるノートだった。
しばらくして、全教科写し終えた私はありがとうと飛鳥にノートを返し、道場に向かった。
飛鳥も部活に向かった。
道場について、「遅れてすいません…」と声をかけると、皆が一斉に私のところに来て、「もう大丈夫なの?」と声をかけてくれた。
そんな様子を端の方から先生は眺めていた。
「練習はしばらく出来ません…ドクターストップかかりました…」と言うと、「そっか、大変だね!けど、早く良くなって、また相手してね!」と皆笑顔で言ってくれた。
私は嬉しくて、「はい!」と大きく返事した。
そして、「道場の掃除くらいはちゃんとしますね!皆に気持ちよく練習してもらいたいから…。後、出来ることは出来る限りしますので…いってください!」と私は言った。
そして私はテキパキとマネージャーの仕事を手伝いながら、タオルや飲み物を準備する。
ボロくなった竹刀の組み直しなどもしておいた。
相田主将からは、そんなにしなくても大丈夫だよと声をかけてもらったけど…
何となく体は動きたくて止まれずにずっと何かしら色々していた。
部活を終えて、皆は帰っていった。
乱雑に片付けられた道具を丁寧に片付け直し、掃除を始めた。
床を掃いたり、拭いたりする。汗臭い臭いを消すために、換気をしながら、消臭スプレーをふる。
これが私の日課。キレイになればなるほど心もキレイになる。
けして、几帳面で、キレイ好きなわけではないけど…毎日使う場所だから、美しく、清潔感保たれる空間であってほしい…そんな私の想いがこの行為に至ってる。
試合を来週に控えた今こそ、皆の熱も上がってる…。そんな私に出来ることはこれくらい…そう言い聞かせながら掃除する。
けど、悔しくて…涙が溢れてきた。
涙を縫いながら掃除を続けてると先生に抱き締められた。
「何もしてやれなくてゴメンな…」って。
大丈夫…そんなことないよ。
こうして先生がいてくれるだけで、私、頑張れるって思ってるよ。
「先生、校長先生面白かったね!応援してくれるって…けど、主将が卒業するまでは彼のそばに居させて…」と私が言うと、「うん!アイツもそれを望んでるだろうしな…その後のことはまたゆっくり考えよう」と先生は笑った。
そして私達はキスをした。甘くて溶けそうなキスを…。