私、先生と付き合ってます。
飛鳥とお喋りをしてたんたんだけど…HR始まった。

先生の話もほどほどに…。

「お前ら、初っぱなから頑張り過ぎた!!特進の中でも歴代トップと言っても過言ではない点数叩いてたぞ」と先生は言った。

そして、一限目からテストが返ってきた。

出席番号一番の私は誰よりも先に、答案用紙をもらう。

今は英語。答あわせをしようにも、満点の私には関係のない話…。

「最高得点は…満点でした。特進の皆さんには簡単過ぎましたかね~。ちなみに平均点、75点位でしたよー」と英語の担当教師は言った。

直すところも無いので時間が有り余る…。

いつも寝てる男の子も、さほど悪くないみたい…。

飛鳥の方をみれば、飛鳥は笑っていた。

何とか、暇をもて余して、チャイムがなると、飛鳥は私に嬉しそうに答案用紙を見せた。

どうやら、飛鳥も満点だったらしい。

次は…古典?

二時間目、古典の答案用紙。

98だった。凡ミス。簡単な所で間違えた。

「最高得点は…98。平均は…赤点ギリギリの48でしたー」って。

嘘!?マジでそんなに低かったの?てか、私、また、最高得点?やったね!!

直すところなんて、ひとつしかない私、また時間をもて余している。

けど、飛鳥は泣きそうな顔して必死で直している。

国語苦手だもんね。飛鳥…悪かったんだ。

チャイムがなったー

三時間目、現国…。

今度の点数は…おっ、ラッキー満点じゃん!!

まぁ、取れる気はしたけど…一問くらい間違ってるかな~って思ってた。

まぁ、ここまでは順調…計算通りかな。

「最高得点は…満点。平均は…65点」

まあまあだね。

飛鳥はまた泣きそうな顔をして、必死で答あわせをしている。


三限目まで無事終わり、飛鳥は涙目で私に抱きついてきた。

「三咲~、私、もぅ嫌だー」って。

理由を聞けばどうやら、国語はどちらも赤点だったらしい。

私は飛鳥を慰めてやることしか出来ない。

四時間目、日本史だった。

答案用紙を開いた私の目に飛び込んできた数字は…満点!?

嘘…私は目をこすってもう一度見直した。

けど、確かに100と書かれてある。

日本史は100取れた気がしなかったんだけどな。

私の強ばった顔も思わず緩んでしまった。

何とか四限終わって、ランチ。

相も変わらず、相田主将は現れた。二人でご飯を食べ始めた。

「どうなの?」と聞かれた。「今のところは問題無いです!!」と私が言えば、「さすが~後、二限だから…二科目返ってくるね!!」と相田主将は言った。

「はい!!地理と世界史です!!」と私が言うと、「ノープロのやつでしょ?」と言われた。

「…のつもりなんですけどね~。どうなんでしょうかね?」と私が言うと、「大丈夫っしょ!」と言われた。

まぁね。悪いとは思ってない。

お昼休みも終わり、五時間目、

地理。98だった。まぁ、こんなもんだろう…。てか、直すところほとんど無さすぎて、逆に暇なんですけど!!

ご飯食べて、眠いし…思わず寝そうになる。

六時間目、世界史。

満点。まぁだろうね!!意外と簡単だったし!

って…えっ?けど平均点、52?低くない!?

飛鳥が唸ってる…。そんなに良くないのか…。

何とか、一日のテスト返却が無事済んだので私は道場に向かった。

皆も張り切って?というより…テストの点なんて気にならない?様な感じで普通に部活をしている。

そんな皆に負けじと私も部活を頑張った。

剣道は私の心を穏やかにしてくれる気がした。

しばらくして、先生が来たと思えば、いつの間にか、更衣室で胴着に着替えていて…

思わず先生の胴着姿にドキドキする。

「健斗…久しぶりにやるから相手して?」と言う先生と向かい合ってる相田主将…。

近くで見る二人の、攻防戦?は大迫力…。

眩しいくらい、かっこいい…二人とも。

あぁ、やっぱり先生カッコいいよね…。

つい私は見惚れちゃってた。

「…ねぇ、三咲ちゃん、どうだった?」と相田主将に言われて私は我に返った。

「お二人ともカッコよかったです!!特に先生の…あのきれいな一本は…」と後半小さくなる声に、先生がありがとうと私の頭を撫でた。

それだけなのに…私の体は跳ねる。

「…ちっ、俺の一本じゃなくてかよ、」と相田主将は言いながら、「なら、お手本見してくれよ!三咲ちゃん?」と睨まれ、私は相田主将の相手をすることになった。

相田主将から何とか一本を奪った私は、「どうでしたか?」と言うと、「ムリ…やっぱり敵わない」と返された。

私は腕が落ちてなかったことにホッとした。

しばらくして、相田主将の挨拶と共にみんなは帰り始める。

そして、私は掃除を始める。

先生がこそっと私の隣に来て、囁いた。

「明日の放課後、俺のとこ来い」って。

うん…。ちょっと俺様だけど…そんな先生のこと大好きなんだもん。仕方ないよね。

「…先生…私、点数悪くなかったですか?」と聞くと、「悪くはなかった。トップではなかったけどな。まぁ…言っても、理科総合だけだ。他のは全部トップだったから、総合得点は、トップだったよ。点数は明日のお楽しみだ」と先生は言った。

そっか…。私が学年トップなんだ。良かった…。

とりあえず、私の地位は守られた。

私は掃除を終えて、帰り支度をした。

いつものように先生は家まで送ってくれた。

家につくと、笑顔のお母さんとお父さんが、「どーだった?」と聞いてきた。

私は今日返ってきた六教科全てのテストをテーブルに置いた。

お父さんも、お母さんも固まってるみたい…。

「なーに?」と私が言えば、「あなたやっぱりできる子ね…。私の子かしら?」とお母さん、「いやぁ~俺もこんなには出来なかったけど…俺の子か?」なんてお父さんまで言い出す。

「ちょっと、二人とも…私の努力だよ?」と私が言えば、「だな!」とお母さんとお父さんは言った。

「明日は苦手な理科が返ってくるから…」と私が言うと、「楽しみね~」とお母さんは笑った。

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