私、先生と付き合ってます。
翌朝ーいつものように家を出ると、やっぱり相田主将は迎えに来てくれている。
私たちは並んで歩きながら他愛ない会話を楽しんでいる。
ふと、テストの話になって…点数の話をしてたら、相田主将に少し引かれてるのがわかって、その話をするのをやめた。
特進クラスの中でも私は引かれてる…
飛鳥だけは、三咲らしいって笑って付き合ってくれるけど。
「…ゴメンね。三咲ちゃん…俺が勉強そこまでじゃないだけに…」と相田主将は言って優しく頭を撫でてくれる。
「いえ、慣れてますから…」と私は言った。
ほんとは少し辛いものがあったりするけど。
学校に着くと、そのまま道場に向かう。
あれ?人影…誰だろう?いつもいないのに…
って先生?何で…
「司ちゃん!?おはよー。今日は朝練から参加してくれるんすか?」とやっぱりチャラく聞く相田主将。
「…ああ、おはよ。二人とも…。ちょっと考え事してただけだよ!気にしないで…俺、理準戻るから…」と先生は言うとフラ~と戻っていった。
私と相田主将は顔を見合わせる。
「「なんか様子変だったよね?」」って。
キレイにハモった。こんなことでハモりたくないけど。
「大丈夫かな?」と私が言えば、「大丈夫っしょ!」と頭を撫でてくれる相田主将。
相田主将に言われるとホントに大丈夫そうな気がしてくるから不思議だ。
けど…心配…
無事、朝練を終えて、教室に戻ったんだけど…やっぱり先生の様子がおかしい…。
何かあったのかな…?
相談してほしいな…先生に頼られたい…
先生を見つめた。けど…先生の反応は薄い。
どころか、どこか切なそうでボーッとしている。
ホントに先生なに考えてるんだろ…。
恋愛経験値のないお堅い頭の私にはその答えなんてわかるはずがなかった。
今日返ってくる科目は…生物、理科総合、数学の三教科…。
一限目は数学だ。
公式をとりあえずマスターしてる私には、応用問題であろうが関係ない。
まぁ、満点当然だよね?
思わずガッツポーズが出そうになった。
二限目、生物…
思わずため息が漏れそうになった。点数は…91だった。
何とか一位はキープしたみたいだけど。
2位は…飛鳥だった。やっぱり理科得意なのね…。
三限目になった。
返ってきて欲しくないようで少し楽しみにしている。
矛盾してるけど…怖くて中々答案を開けられない。
先生が、「最高点は…96だった。平均は…45だったぞ!お前ら、俺のメンツ潰すなよな!何人か赤点いたから…補習思いきり頑張ってもらうぜ?」と嫌みっぽく笑った先生…。
「先生~ワーストの点数教えて~」と一人の生徒がいう。
「いいのか?ホントに言っても…」と先生は言ってにやりと笑った。
私は思わず生唾をごくりと飲んだ。
「…23…どんな勉強したらそんな点数取れるのか、逆に興味あるな」と先生は言った。
私は祈った。『どうか、その点数だけは取ってませんように…』って。
私は意を決して答案を開いた。
開いた答案の数字を見て、私はホッとした。
ワーストじゃなかった…。
先生はそんな私を見て、軽く、ウインクした。
点数は思ったよりは高くて…78と書かれてある。
赤ペンで直しながら、ふぅ~と息をついた。
ん?何だろ…付箋張ってある!?
『放課後、俺のとこ来い』という先生からのメッセージに私の鼓動は高鳴る。
チャイムがなった。飛鳥に点数を聞くと…やっぱり、最高点だった。
「理科だけだけどね」と飛鳥は笑った。
当たり前だ。それ以外の科目でトップ取れなかったら私のメンツ丸潰れよ!
理科以外得意としてるんだから…一応。
なんてね…。飛鳥相手にそこまで思わない。
だって飛鳥は私にとって大切な人だもん。
って…それより…先生やっぱり少し様子変だよね。
無理して、笑顔作ってるっていうか…お疲れというか…
ホントに何があったんだろう?
モヤモヤする。でも、そんなこと言えず、一人、百面相してる私。
四時間目授業も何とか終わって…ランチだ。
相も変わらず、相田主将はやって来る。
席を確保すると、一緒にお弁当を食べ始めた。
テストの話になる。相田主将、けっこう悪かったらしい。
私は何とか…って感じで…と話をする。
けど…テストの話はすぐに終了。そして、結局、剣道の話をして盛り上がってしまう。
「放課後、先生のとこ寄ってから部活行きますね!!」と私が言うと、「了解」と一言返ってきた
私たちは並んで歩きながら他愛ない会話を楽しんでいる。
ふと、テストの話になって…点数の話をしてたら、相田主将に少し引かれてるのがわかって、その話をするのをやめた。
特進クラスの中でも私は引かれてる…
飛鳥だけは、三咲らしいって笑って付き合ってくれるけど。
「…ゴメンね。三咲ちゃん…俺が勉強そこまでじゃないだけに…」と相田主将は言って優しく頭を撫でてくれる。
「いえ、慣れてますから…」と私は言った。
ほんとは少し辛いものがあったりするけど。
学校に着くと、そのまま道場に向かう。
あれ?人影…誰だろう?いつもいないのに…
って先生?何で…
「司ちゃん!?おはよー。今日は朝練から参加してくれるんすか?」とやっぱりチャラく聞く相田主将。
「…ああ、おはよ。二人とも…。ちょっと考え事してただけだよ!気にしないで…俺、理準戻るから…」と先生は言うとフラ~と戻っていった。
私と相田主将は顔を見合わせる。
「「なんか様子変だったよね?」」って。
キレイにハモった。こんなことでハモりたくないけど。
「大丈夫かな?」と私が言えば、「大丈夫っしょ!」と頭を撫でてくれる相田主将。
相田主将に言われるとホントに大丈夫そうな気がしてくるから不思議だ。
けど…心配…
無事、朝練を終えて、教室に戻ったんだけど…やっぱり先生の様子がおかしい…。
何かあったのかな…?
相談してほしいな…先生に頼られたい…
先生を見つめた。けど…先生の反応は薄い。
どころか、どこか切なそうでボーッとしている。
ホントに先生なに考えてるんだろ…。
恋愛経験値のないお堅い頭の私にはその答えなんてわかるはずがなかった。
今日返ってくる科目は…生物、理科総合、数学の三教科…。
一限目は数学だ。
公式をとりあえずマスターしてる私には、応用問題であろうが関係ない。
まぁ、満点当然だよね?
思わずガッツポーズが出そうになった。
二限目、生物…
思わずため息が漏れそうになった。点数は…91だった。
何とか一位はキープしたみたいだけど。
2位は…飛鳥だった。やっぱり理科得意なのね…。
三限目になった。
返ってきて欲しくないようで少し楽しみにしている。
矛盾してるけど…怖くて中々答案を開けられない。
先生が、「最高点は…96だった。平均は…45だったぞ!お前ら、俺のメンツ潰すなよな!何人か赤点いたから…補習思いきり頑張ってもらうぜ?」と嫌みっぽく笑った先生…。
「先生~ワーストの点数教えて~」と一人の生徒がいう。
「いいのか?ホントに言っても…」と先生は言ってにやりと笑った。
私は思わず生唾をごくりと飲んだ。
「…23…どんな勉強したらそんな点数取れるのか、逆に興味あるな」と先生は言った。
私は祈った。『どうか、その点数だけは取ってませんように…』って。
私は意を決して答案を開いた。
開いた答案の数字を見て、私はホッとした。
ワーストじゃなかった…。
先生はそんな私を見て、軽く、ウインクした。
点数は思ったよりは高くて…78と書かれてある。
赤ペンで直しながら、ふぅ~と息をついた。
ん?何だろ…付箋張ってある!?
『放課後、俺のとこ来い』という先生からのメッセージに私の鼓動は高鳴る。
チャイムがなった。飛鳥に点数を聞くと…やっぱり、最高点だった。
「理科だけだけどね」と飛鳥は笑った。
当たり前だ。それ以外の科目でトップ取れなかったら私のメンツ丸潰れよ!
理科以外得意としてるんだから…一応。
なんてね…。飛鳥相手にそこまで思わない。
だって飛鳥は私にとって大切な人だもん。
って…それより…先生やっぱり少し様子変だよね。
無理して、笑顔作ってるっていうか…お疲れというか…
ホントに何があったんだろう?
モヤモヤする。でも、そんなこと言えず、一人、百面相してる私。
四時間目授業も何とか終わって…ランチだ。
相も変わらず、相田主将はやって来る。
席を確保すると、一緒にお弁当を食べ始めた。
テストの話になる。相田主将、けっこう悪かったらしい。
私は何とか…って感じで…と話をする。
けど…テストの話はすぐに終了。そして、結局、剣道の話をして盛り上がってしまう。
「放課後、先生のとこ寄ってから部活行きますね!!」と私が言うと、「了解」と一言返ってきた