私、先生と付き合ってます。
「何で上からなんすかー」と相田主将は言うが、先生は無視。

とりあえず?決着はついた。

わたしと先生のチームが負けて、相田主将とマネージャーのチームが勝ってしまった。

相田主将はマネージャーに、

「美奈、俺、ずっと好きだったの!!付き合ってくれるよね?」と言って唇を奪った。

答えを聞かなくてもわかってる。

マネージャーは嬉しそうに笑いながら、相田主将からのキスを受けていた。

「はぁぁ、やっと引っ付きやがったぜ!じゃあ、ほんとのWデートと行こうか」と先生は言った。

「ずりぃ、罰ゲームしてねぇのにスルーする気?」と相田主将は言った。

「相田主将的に罰ゲームは何を希望?」と私が言えば、

「…罰ゲームねぇ…美奈、何がいい?」と相田主将はマネージャーにふった。

「秘密を一つ暴露するのはどう?可愛いものでしょ?」とマネージャーは笑った。

えっ、マジ!?どーしよ…。

先生に言えないことが何個かあって…

「…もしかして…言えないことがたくさんある感じ?顔色良くないよ?」と相田主将は言った。

うっ、何でこの人はいつもずけずけ言うのよ!しかも言い当ててるし…

「ほら、二人ともOK?」とマネージャーに言われて仕方なく頷いた私と先生。

「…一つじゃないなら全部暴露してくれてもいいよ?」と怖い笑みで私を見てくる先生。

「場所考えてもらえませんか?こんなところで暴露しろと言われて出きるようなものは一つも無いです!!」と私が言えば、

「…へぇ、そんな過激なやつ、暴露する気なんだ?」と先生は笑う。

だからその黒い笑みが怖いんです!!って…

気づいてるよね?わざとだよね…?

とりあえず仕方ないと先生は言って歩き出した。

って…着いたら車の中ですけど!?

私は相変わらず?助手席で、先輩方二人は後部座席でイチャイチャ。

私は一人、ソワソワしながら言うタイミングを見計らっている。

「…どの秘密を言えば、自分に損しないか、考えてるのか?」と先生は言ってきた。

いくら私でもそこまで深くは考えていない。

確かに少し、ばらす秘密なら、先生を脅せるくらいのやつを言えたらいいなぁ…とは思ったけど…。

どれもこれも、先生を動揺させるほどの威力のあるやつはない。

ならいっそ、このタイミングで、あれをばらすか?

いや、けどなぁ…相田主将とマネージャー聞いてるわけだし…これ言うのはまずいか?

そんな私に救いの手を出したのはやっぱり相田主将だった。

「司ちゃん先言いな。どーやら三咲苦しんでるようだから!!」って。

さすが、相田主将!!

私のことをよく理解してくれてるわ。
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