とある犯罪者たちの雑談
まず、ボクの彼女は可愛い。これです。
あああっ、呆れないで下さい。
だって本当なんですよ。
黒髪で、おしとやかでね、真面目ないいこなんですよ。
どこがいいこかって?
それはですね、ボクたちふたりとも22歳の大学生。
就職活動で忙しいんです。
それなのに可能な限りコンビニのバイトにも出れるようにしてるんです。
長い間お世話になったところだから最後までちゃんとしたいって。
そうそう、ボクたちが出会ったのもそこなんです。
彼女の通う大学の近くのコンビニ、ボクの家と近くてですね。
友人とそこで楽しそうに、一生懸命働く彼女にボクは恋したんですよ。
なんて、へへ、改まって人に言うと恥ずかしいですねー。
あ、そういうのはいい?
はやく続きを話せ?
はい、すみません。
えっとまぁ、それでボクたちは付き合うようになって。
恥ずかしがり屋の彼女を家まで送ったり。
聞き上手な彼女と電話をしたり。
まぁそんな毎日を過ごしていました。
帰りなんてね、ちらちらとボクの方を確認するように見てくるのが可愛くて可愛くて!
おしゃべりが大好きなボクによく付き合ってくれるんですよ。