とある犯罪者たちの雑談
でもね、友人がいる時はだめですね。
ボクが迎えに来ても視線をやらないようにしちゃうし、友人が怯えたように睨んでくるし、駆け出して逃げたり……。
ひどいですよね。
あれ、結構ショックなんです。
冷たいなぁって悲しくなっちゃいますよね。
でも惚れた弱みってやつですよ。
彼女のすることなら、ボクなんでも許しちゃうんです。
照れちゃって可愛いし、ずるいですよほんと。
まぁ、そんな日は毎日の彼女の家の外からする電話の回数が増え、時間が長くなるんですけどね。
さみしかったんだよーって言うと、困ったように黙って聞いてくれるんです。
ああもう優しいなぁ。
……あれ?
お兄さん、どうかしました?
急に顔が真っ青ですけど。
なんでもないって、見るからになにか言いたげな表情ですけどねぇ……。
まぁ、これでわかったでしょう?
彼女がどれだけ可愛くて魅力的な女の子か。
ボクたちの交際が幸せなものか。
はは、お兄さんすごい勢いで頷いてくれてボクは嬉しいです。
恋バナってやっぱりいいですね。
久しぶりに幸せな気持ちで満たされてます。
ああ、会いたいなぁ……。
すみません。
ついね、想いが溢れちゃいました。