Blood honey
「ギルリア、どっかのスエルバ隊長信者のせいで任務相手滅亡。
ついでに悠の判定も出来てない。」
「あー…ユニィかι
まぁいいよ、うん。
ってか実際任務もう無いの(笑)」
ケラケラと笑うギルリアにムカついて殺気を放つシルビア。
「真面目にやれよ?」
「調子乗ってスンマセン…ι」
「いいぞいいぞ!もっと虐めてやれ(笑)」
実に愉快そうなカナメ隊長が入って来た。
「わお、酷いなカナメ君(泣)」
「隊長!…あれ、着流し?」
「おう、今休憩中でよ。」
そう、ギルリアからの書類を終えたカナメはマリアと二人で休憩していたのだ。
「へえ、何?
マリアの手作り?vvV」
「Σえ!?マリアさんの!?」
「あ、うん…まぁな…///」
照れながらニタニタ笑うカナメに幸せモンめ!!と肘鉄を食らわすギルリアさん。
「ギルリアさんや、シルビアちゃんのもあるのよ?」
「マリアさん!」
「お!奥方様の登場だな(笑)」
カナメ隊長に続き、マリアさんも来た。
2つの着流しを持って。
「はい、これギルリアさんの分です。
こっちはシルビアちゃんね。」
「流石、マリア。
私の好みがわかってんな♪」
「…ほんと…、凄いですね!マリアさん。」
ギルリアさんには黒の下地に銀色の狼が描かれてる、クールで大人っぽい着流し。
私には白の下地に黄色の蝶々が浮かんでる着流しだった。
「何かあるんですか?」
「へ、何お前知らないのか?」
「あ、シルビア今帰ってきたばっかりだからな。」
「これから皆でお祭り行くのよ。
悠君の御祝いにね。」
普段闇の世界で生きている私達は軽々と買い物にも出れない。
カナメ隊長やスエルバ隊長程にもなれば尚更。
「じゃ、用意するか!」
「シルビアちゃんの髪は私がやるわね。」
それぞれ皆、用意しに自室に戻る。
――――――
「よし、こんなもんかなっ♪」
「ありがとう、マリアさん!」
マリアさんがやってくれたお陰で、私の蜂蜜色の髪は可愛く仕上がった。
「出来たかー?マリア!
行くぞー!」
「はいはーい!
今行くから!」
こう見てると大家族みたいと柄にもなくフフッと笑いながら、お祭りへと急いだ。
―――――――――
「…わぁ…!
凄い…、綺麗…」
「お祭りなんて久しぶりだね、シルビアちゃんは初めて?」
「そーだな。
まぁあんだけ感動してんだ、初めてだろ。
早いとこ回ろうぜ。」
カナメ隊長の言葉で何処に行くか?と言い始める。