Blood honey
―――ガチャ、
「あ!マリアさんおかえりなさい!遅かったですね。
………?
カナメ隊長は……?
………?、マリアさ……………!!
どうしたんですか!?マリアさん!!」
「なんだ!?どうした!シルビア!」
シルビアが叫ぶとグラジオラスが急いできた。
「グラジオラス隊長!それが、マリアさんが……!」
「マリア!?
……え、お前怪我してんのか!?」
帰ってきたマリアさんは体中血塗れだった。
「……ううん、違うの…。
全部、…リズの血…。」
「……カ、ナメ…隊長の…?」
「……マリア、…カナメは…」
マリアさんについた血の量は夥しい量だった。
だからこそ、私達は半信半疑で聞き返した。
「……亡くなったの……」
「……う、そ……!!
カナメ、隊長が…!?」
「………死体は…?」
マリアさんの目は光が灯ってなかったけれど、何かを決意した目だった。
「此処の近くに埋めたわ。
相手は凪風とその部下。
目的は私とリズの暗殺。」
「…そうか、上に報告してみんなで供養してやろう。
マリアお前は少し休め。
シルビアは俺の手伝いな。」
「…はい。」
テキパキと話を進め、私が各地に飛んでいたみんなを集め、グラジオラス隊長が上に報告し葬式となった。
―――――――
「……まさかカナメが死ぬとはな。」
「あぁ、吃驚だな。」
ギルリアさんとグラジオラス隊長は、カナメ隊長と仲が良かったから二人で線香をあげていた。
「あれ、後来てないのはイヴとソルディアか?」
「あー、アイツら一番遠いからな。」
一番遠かったイヴとソルディアは葬式に遅れていた。