Blood honey



「君が吾妻くん?」


「あ?そうだけど、なんで俺の名前知ってんの?

……あ!もしかして、俺ってもう有名人!?
やーvvV照れるなー!」


うわー、うぜー…。
あー、やる気ゼロ。
こういうタイプ殺っちゃいたくなるな。




「…ついてきなさい、案内してあげる。」


「お、何?詳しいの?
ありがとなー…!」


説明がタルかったのでハショり、部屋に向かう。




―――ガチャ、




「遅かったな、吾妻。」



「あ、久しぶりッス!
ギルリアさん!

………あれ?俺の世話役ってまさかギルリアさん…!?」


部屋では既にギルリアが待っていた。
そしてまたコノヤロウは私の怒りのボルテージを上げる。




「いやいや、いるじゃん。
後ろ後ろ、殺気丸出しのこわーい先輩が。」


「……全くですよ、餓鬼扱いして。ギルリア隊長も馬鹿にしないで頂きたい。」

「……………え、ι」


ギルリアの言葉に流石の吾妻も固まる。




「………え、って何よ。
私がアンタの世話役、シルビア・ラゴットよ。
一応、幹部で別名《ブラッドハニー》。」



「Σぅええええ!?
こんな餓鬼なのに幹部!?しかもブラッドハニーって言えばかなり有名じゃねーか!!」


「一々ムカつく奴ね。
同い年よ、餓鬼じゃないわ。」


嗚呼きっと彼はシルビアにとって、最悪の人種だろう。怖いななんて思いながら、二人を眺めるギルリア。
回想が終わり、
そして。




「ま、いいや。
じゃあ改めて自己紹介するぜ。
吾妻 悠ってんだ。
よろしくな、シルビア!」

現在キレかかっている私。


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