貴方に恋をしました。
〜安道朔弥〜
「琉歌ちゃん…。」
琉歌ちゃんが病室で寝ている。
あっ、あのね俺がいない時に倒れたから、今病室にいるんだ。
先生が熱の性と言っていた。
「ごめんね。琉歌ちゃん。あの時俺が買い出しに行ってなかったらすぐ助けられたのに…。」
俺は琉歌ちゃんの手をギュッと強く握った。
琉歌「あっ、誤る事ないか…らっ、」
琉歌ちゃんが無理矢理体を起こした。
「駄目だよ。横にならなきゃ!!」
琉歌「うん。分かった。ありがとう、助けてくれて。」
「ごめんね。早く助けられなくて」
琉歌「だから、謝ることないよ。私生きてるし」
「”生きてるし”ってどういうこと?病気なの?」
琉歌「そうだよ。風邪って言う病気。」
「そうじゃなくて、なんか心臓病とか、持病のこと!!」
琉歌「そんな訳ないでしょ!風邪で倒れる人沢山居るだろうし。」
「ははは。だよね。安心した。」
一瞬びっくりした。だけど、なんか違う気がするんだ。
琉歌ちゃんが嘘つく訳ないし。熱の性だよな!!先生も言ってたし。
琉歌「何、ボットしてるの?てか、ナースコールしなきゃ!!」
「そうだね。」
ボタンを押した。
タッタッタッタッタッタッ
走ってくる靴の音が聞こえた。
看護師「大丈夫ですか?」
琉歌「意識も戻りましたし、前よりダルくないので大丈夫です。」
看護師「そうですか。分かりました。」
先生「いや、待て。夏目さん。私と少しだけお話しましょう。」
琉歌「薬の事ですね。分かりました。
安道は外で待ってて」
「えっ…あっ、うん。分かった。」
そして病室を出て、外へと向かった。