貴方に恋をしました。

〜夏目琉歌〜

先生「あの男の子には言わないようにしておきましたから、安心して下さい。」

「ありがとう御座います。自分の病は自分と先生だけ知ってれば充分ですし、親友には心配させたくないので…。」

先生「あっ…お友達だったんだね。てっきり彼氏さんかと…。」

「やめてください(苦笑)」

先生「あれ?好きなのか?」

「いや、まだ分かりません。自分があの人の事好きなのかどうか。でも、相手には好きな人がいるので。失恋すると分かってて恋するなんて嫌ですよ。」

先生「それは違うぞ、夏目ちゃん!本気に好きになった人は忘れなれない。だから失恋すると分かってても、相手の事が好きなんだ。」

「ですね。残りわずかですけど青春を楽しみますね。」

先生「そのいきだ!!頑張れよ!!」

「はい!ありがとう御座いました。」

本当に優しい先生なんだ。
誰よりも優しい先生。
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