貴方に恋をしました。
「ごめん。遅くなった。」
安道「全然大丈夫!風邪引くといけないから琉歌ちゃんの家行こうか!!」
「うん!」
安道「はい。」
私の目の前で背を向けて座っていた。
「はい?」
安道「歩くとまた熱上がるだろ?だから乗っかて」
「別に大丈夫よ。」
安道「それじゃお姫様だっこがいいの?」
「何でお姫様だっこになるのよっ!!」
安道「だってさー、おんぶさせてくれないもん」
「分かった分かった。」
安道「よしっ!じゃあ!はいっ」
喜ぶことなのか?と思いながら安道に近づいた。
「背中大きいね。」
安道「当たり前だよっ!男子なんだもん。ほら、乗って」
「う、うん。」
私は、乗り。安道が歩き始めた。
安道「やっぱり女の子だね。琉歌ちゃん。」
「前から女の子だけど?」
安道「転校してきた時、琉歌ちゃんクールで大人みたいで何でもこなせて、強い人だと思ってた。でも本当は、辛いことは我慢して心配させない様にしてるんだな。って思った。琉歌ちゃんは友達思いで優しい子なんだな。と思ってさ」
涙が出そうだった。安道のぬくもりと優しさが伝わって。
「安道も同じだよ。私も最初はただのチャラ男にしか思わなかった。でも、公園の時私の涙を隠してくれた、今もおぶってくれてる。私気づいたの、安道はチャラ男じゃない。安道はかっこ良くて優しい人。」
安道「ありがとう。琉歌ちゃん。」
「こちらこそありがとう。朔弥」
初めて名前で言った。
安道「えっ?!もう一回言って!!」
「やーだっ!」
安道「ははは。なんか琉歌ちゃんとやっと友達になれた気がするよ。琉歌ちゃんが応援してくれるから俺、逃げずに恋する!」
ズキッ胸がチクチクする。『頑張ってね』って言おうとしても言えない…。私は何も言わず寝た振りをした。涙を堪えて
安道「あれ?琉歌ちゃん!?なんだ寝てるのか!風邪を引かないように急いで帰らなくちゃ!」
ごめんね、安道。
私ね…
心臓病なの