貴方に恋をしました。


安道の言ってる事がよく分かんない。


『泣くから人間なんだ。』


泣くから人間?

頭を抱えて3時間考えた。

それでやっと分かったんだ。こんなの、簡単だ。


「人間で泣かない奴なんて居ない。そんなの、世界中何処にも居ないよ。居たら、心に思いやりがない人。人間は、泣く動物なんだ。」

やっと!やっと答えが出た。

す、直ぐに安道に会いたい。

私は、マンションを出た。

私は、走った。いきなり涙が溢れて目の前が見えない。

ドンッ

誰がにぶつかった。

???「いってぇぇ。」

「す、すみません」

???「あれぇ?以外と可愛いじゃん。てか、辛いことでもあったのぉ?」

そこには、3人組の不良が居た。

怖くて何も言い出せなかった。

不良1「あれぇ?否定しないって事は、俺らとヤっちゃていいって事なんだねぇ!」

い、嫌だ。

無理矢理何処かの倉庫へと連れ出された。

不良1「それじゃぁヤろうか!気持ちよくなるからなぁ」

ボタンが次々と外れていく。

こ、怖いよ。誰か助け…て。

バァン

不良2「誰だ?!!!」

「ごめんね。遅くなっちゃて!」

何処かで聞いたことある声…。

もしかして…

「琉歌ちゃん!」

安道…?!

安道「なーにしてるの?僕も入れさせてよぉ。」

えっ?!

安道「なーんて!俺がそう言うとでも思ったか?俺のに手出したら……。」

ドッス

安道「こういう事になるからな?」

安道が一発殴っただけで倒れた。

不良「すみませんでしたァァァァァァァ!!!!!!!」

残りの不良は逃げ出して行った。

安道「琉歌、大丈夫か?」

こっちに来てくれた。

神様すみません。私、少しだけ甘えてもいいですか?

私は、安道に抱きついてしまった。

「こ、怖かったよぉ。」

大粒の涙を流して。

安道「ごめんな。遅くなって。でも、助かってよかった。」

私の肩をもって言ってくれた。

それにしても…安道さっきから顔赤いけど?

安道「お、お前その格好だけは、やめろ。襲いたくなる。」

「お、襲っても…いい…よ?」

あ、あれ?何言ってんだろ?私!

「あ、あの!誤解!襲ってほしくなんてないかra」

ドンッ

安道に押し倒されてしまった。

安道「お前、エロ過ぎなんだよ。急にムラムラしてくる。だけど、お前好きな人居るんだろ?その人の分とっときなよ。、」

「う、うん!」

私、安道の事好きだよ…。でも、本当の事話してからにする。

「ねぇ、話したい事があるから。家に来てくれる?」

安道「あぁ。」

過去の事も病気の事も全部言うんだ。大切な人だから。

安道「じゃ!ボタンしめて行こかっ!」

「うん!」

私がボタンをしめて立とうとしたら、腰が抜けて立てれなかった…。

「ごめんなさい。先に行ってて、直ぐに行くから!」

「女の子を一人にして行く人じゃありませーん!」

と笑いながら私の目の前に来た。

?!

いきなりお姫様抱っこされた。

「ちょ、何してんの?!」

安道「お姫様抱っこだよ!だって琉歌ちゃん立てれないし!これしかない!!」

「確かに、そうだけど…。」

安道「琉歌ちゃんは、黙ってて俺にお姫様抱っこされとけばいいの!てか、軽すぎたし!ちゃんと食べてるの?!」

ドキドキドキ

心臓がドキドキする。これは、病気の性じゃないよ。安道の性。

「ちゃんと食べてますー!」

安道「そう?それならよかった。あっ、後さ!泣きたい時は何時でも俺の所に飛び込んでこい。さぁさぁもうすぐつくよ!」

「う、うん。」

話すのが怖いよ。怖いけど全部話さなきゃ。貴方に話したい。


ガチャ

私の部屋についた。

安道「で、話って?」

「あ、あの…ね」

て、手が震える。
私の全部を知ってもらいたい。
だ、だけど話したら離れて行っちゃうって思ってて怖い。
で、でも話さなきゃ。

ピタッ

安道が私の手を抑えて

安道「大丈夫。俺は離れないから」

その言葉で震えが弱くなってきた。

「ありがとう。」

安道が首を1回左右にふった。

「安道あのね……
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