貴方に恋をしました。
2人の距離
……こ、これが私の過去です。」
安道に全てを話した。
抱きたいけど抱けない。
私は、途中から涙が溢れて止まらなかった。
安道「そ、そうだったんだ。」
「う、うん。」
それから、安道は家へと帰って学校も話をかけられなくなった。
〜自宅〜
「はぁ…やっぱり離れちゃう。なんか、人の事信じれなくなってきちゃた。病気の事話したら皆が傷つくよね。心臓病なんて、なりたくてなった訳じゃないのに…。わ、私っていらない子なのかな…?どーせ直ぐ死ぬし…好きな人も離れていっちゃうし。『大丈夫。離れないから。』嘘だったんだよね。はぁ。海行こうかな。」
私は、海へと行った。
ザーザーザー
強く風が吹いている。
「気持ちいいな。ここにしよう。」
人もあんまり来ない静かな場所にした。
ザーザーザー
「ありがとう、皆。支えてくれて本当にありがとね。私、もう楽になりたいんだ。だってさ、毎日毎日、薬飲んでも治らないじゃん?そんなの意味ないじゃんどうせ死ぬんだから…。だから高い高い空で皆を見守っているよ。」
涙が溢れて止まらなかった。
「安道…私達の距離ってこんなに離れてたの?『離れない!』って言ったのに!全部噓ばっかじゃん!(苦笑い)で、でもね安道。貴方のお陰でいい青春を送れたような気がする。ありがとうね。後、もう一つ言いたいことがある。」
スーハー
深呼吸した。
「貴方に恋をしました。」
決して本人にも届かない。これが1番いい死に方なんだよね。
後もう一つ皆に言いたいことがあるんだ。
「自分なりたくてこの病気になった訳じゃないよ。まだ死にたくないよ。だって皆のこと好きなんだもん。でも、自分の弱さに自分が負けたんだ。私が決めた事だから…。バイバイ。」
笑顔で死にたいな。
皆、バイバイ。そして、ありがとう。