貴方に恋をしました。
〜安道朔夜〜
俺は今自分の部屋にいる。
昨夜、琉歌ちゃんに過去を教えてもらったんだ。
心臓病の事言われてびっくりした。
その時俺は、琉歌ちゃんのために少しでも生きれる方法はないのか!って勿論最初はショックだった。だけど琉歌ちゃんが何故そんなに病気の事を内緒にしてたのか。学校でも、誰とも喋れずに考えてた。助ける方法はないか。とか何故内緒にしてたのか。とか色々と。
家へと帰りもう一回頭の中を整理してもう一度考えた。琉歌ちゃんに成りきって
。
〜数十分後〜
なかなか、泣かない俺は、いつの間にか涙が出てきた。
琉歌ちゃんがどう思ってたのかって分かったから。
今すぐ琉歌ちゃんを助けたい!
俺は、もう一度琉歌ちゃんを成りきってみて自殺する場所は何処なのかを考えた。
琉歌ちゃんは人が少なくてあまり騒ぎにならない所。
それは…海か?!
「取り敢えず海行ってみよう!」
琉歌ちゃん俺と一緒に頑張ろうよ。
ごめんね。自分も琉歌ちゃんに嘘ついてたよ。
俺は、琉歌ちゃんの事好きなんだ。
悠愛ちゃんに協力してもらってたんだ。
俺の気持ちを伝えたい。
だから、一緒に頑張ろうよ。
走りながらそう思って願った。
ザーザーザー
1人誰かが喋ってる。
琉歌ちゃん?!
琉歌「安道…」
俺?!
琉歌「私達の距離ってこんなに離れてたの?『離れない!』って言ったのに!全部嘘ばっかじゃん!(苦笑い)で、でもね安道。貴方のお陰でいい青春を送れたような気がする。ありがとうね。後、もう一つ言いたいことがある。」
「何?琉歌ちゃん(小声)」
涙が出てきた。
琉歌「貴方に恋をしました。」
え?!恋?!お、俺に?
返事は…
「俺も貴方に恋をしました。」
YESだ!
琉歌「自分なりたくてこの病気になった訳じゃないよ。まだ死にたくないもん。だって皆のこと好きなんだもん。でも自分の弱さに自分が負けたんだ。私が決めた事だから…。バイバイ。」
「琉歌ちゃん、分かってるよ。」
助けに行くに決まってる。
俺は走った。
ドンッ。
大きな石にぶつかり岩に頭をぶつけた。
俺は、軽く意識を失い。すぐ回復した。
「琉歌ちゃん?!!いっ、」
頭から血が出てきてる。
「この、痛さよりずっと琉歌ちゃんは痛い思いしてたんだな。助けなくちゃ」
琉歌ちゃんが倒れそうになっている。
俺は、急いで走った。
ズキンズキンズキン
琉歌「よかった。これでやっと死ねる…。」
琉歌ちゃん僕誓ったんだよ。
琉歌ちゃんの言葉と体を全て受け止める。
だから全部吐き出してよ。
俺が全部受け止める。
でも、これだけは言わないでほしい。
『死にたい』なんて言わないでほしい。
だって俺は琉歌ちゃん好きだから。大切だから。
絶対に言わせないよ。
そう、絶対に。
だから俺はこう言ったんだ。
「死ねるなんて言わせない。絶対に。」
俺は、必死に琉歌ちゃんを抱えて歩いた。
海辺についたら急に意識が失って倒れた。