貴方に恋をしました。
公園
夜の公園
ガチャッ
「ただいま」
私、一人暮らしなんだ。『ただいま』って言う必要ないよね。ははは。さて、いつもの所に行きますか!!私は、上着を着て毎晩1日1回は行ってる所に行く。
それはね、公園なの。
テクテクと歩いて行ったらあっという間についた。そしてベンチに座った。
私は、目を瞑った。ある人を思い出していると頬に温かい水がどんどん流れていく。
「お母さん…。お父さん…。」
勝手に声が出てしまった。
学校では冷静なのにこの公園だけは冷静でいられない。
そして目を開けると。
朔弥「こんばんは!」
安道?!嘘だろ?泣いたの見てたのか?
「こんばんは!それじゃぁバイバイ。」
涙を拭って安道の前を通り過ぎた瞬間。
バシッ
腕を掴まれた。強く。
そして結構深い噴水の所へと連れて行かされて。私は、投げ飛ばされた。深っかたので尻もちなどつかなかった。私は、ビックリしたままで何も言えなかった。
朔弥「泣いていいぞ!俺見ないから!」
と私に背を向けた。
「ありぃがとう。」
と泣きながら言った。
数分して涙を止めた。
「もう、いいよ。」
朔弥「そうか!」
と振りむいた。
「はっ、はっ、ハクション」
くしゃみが出てしまった。
朔弥「ごめん!投げちゃて」
「大丈夫。ありがとう。それじゃあ帰る。」
と朔弥の前でお辞儀をして帰ろうと思ったが…。
朔弥「なぁ?悩み事があるなら、俺に言えよ。」
と抱きついて言った。
「ちょと!離して!!」
朔弥「ダメだ。話してくれるまで離さいよ?」
「うるさい!離して!!もう、叫ぶよ!?」
朔弥「もう、うるさいな!ほら、離してあげるから!」
と言って離してくれたと思ったが
朔弥「チュッ」
と頬にキスされてしまった。
パチンッ
私は、安道の頬を叩いてしまった。
「貴方は悠愛が好きじゃないの?悠愛に彼氏がいるからってそんなすぐに諦めて私にキスするなんてありえないから。」
安道は私の目を見ていた。
「はっ、言い過ぎた。ごめんなさい。でも、一度好きになった人は忘れなれないから。」
朔弥「大丈夫。琉歌ちゃんは恋した事ある?」
「それはまだ分からないよ。恋てっ知らない内に落ちちゃてるもんでしょ?」
朔弥「そう言われてみれば!!そうだね」
やっぱり頬赤くなってる。私のほうが家近いと思うし。冷やすか。
「ねぇ、ちょとついてきて。」
朔弥「んー?なになに?」
と私の家へと向かって行った。