【短編】おかん彼氏 ✕ サボリ魔彼女
「…………ちゅ。」


ただ触れるだけのキス。

ゆっくり目を開けると、顔をほんのり赤くして目線をさげる葵の顔があった。


「…………葵。」


俺が名前を呼ぶと、ふと顔を上げる。


「……………好きだ。」


そう言って、また触れるだけのキス。




「ちゅっ………ちゅ。」


次第にとろん、と無防備な顔をする葵。
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