【短編】おかん彼氏 ✕ サボリ魔彼女
ぺろっと、唇を舐めると葵はびくっとして離れた。


「……な、な、なめ……」


顔を真っ赤にして目を見開いている。

……その顔もかわいいな。



「……明日は学校来いよー。」


そう言って部屋を出ようとした時、



ギュッ


突然、後ろから抱きつかれた。


「葵……?」


俺の腹にまわっている細い腕をゆっくり離して、後ろを向く。

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