ほら、そうやってすぐ死ぬ。



金子はそう静かに言った。

まるで、仕事とはいえ、自分のした事に罪悪感を感じているようにも見える。

しかし、そんな甘い考えで仕事をしてはいけない。

どんな仕事だって責任感を持ってやらなければいけないのだ。たとえそれがクラスメイトを殺すことであっても。

依頼人は金子という殺し屋を頼りにしていた。

本当に殺して欲しいからお金を払った。

それを受け取った金子はその金額以上の仕事をこなす義務がある。

厳しいようだけど、それが仕事というもので、生きていくということだ。


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