ほら、そうやってすぐ死ぬ。
「つまり、私が2人を殺すように依頼した、依頼人を殺して欲しいってあんたに頼めばいいってこと?」
金子は驚いたように私を見た。
「仕事よ。いくらあればいいの? 400万までなら出せるけど。」
「いや。金額は関係ない。金に染み込んだ涙の重さで殺るんだ。」
あっそ。ま、どうでもいいけど。
「わかった。それじゃ200万出す。櫻子と優香の分でちょうど100万ずつ。引き受けてくれるの?」
「……いいのか? 俺の私怨を私怨にしないために人殺しを依頼することになるんだぞ?」
「別にいいわよ。」
だって、私はすでに自分の母親を殺しているし。
「それに、あんた。櫻子のこと好きだったんでしょ?」
金子が顔を真っ赤にする。