ほら、そうやってすぐ死ぬ。
ソイラテが運ばれて来るのと同時に金子が65cmほどしかない短いビニール傘を持って戻ってきた。
金子はグァバジュースを注文した。
「それなに?」
「ソイラテ。」
「ふーん。ところでソイって何?」
「魚の名前。」
私は嘘は言っていない。ソイという魚はちゃんといるし、金子は『ソイラテのソイは何か?』とは聞いていない。
ちなみにソイとは、牛乳の代わりに豆乳を使ったカフェオレであることは言うまでもない。
金子のグァバジュースが運ばれてきた。私からすると、『グァバ』の方が気になる。
あの紅しょうがみたいな色した液体はどんな味がするのだろうか。
『グァバ』とはどういうものなのだろうか。