ほら、そうやってすぐ死ぬ。



金子と別れ、戸倉さんのアパートへ帰った。

金城が死んだことにより、私には帰る場所はここしかなかった。

ただ、戸倉さんもいつまでも優しいままの戸倉さんでいるわけじゃない。もし出て行けと言われたらどうすればいいだろうか。

卒業まであと5ヶ月ほどある。進学はできないから就職を考えることになる。しかし働き口はない。金城が焼いてしまったのだ。しかししかし、私には今、400万ある。これで当面は何とかなるはずだ。

私の将来、まだまだ何とかなる。

しかしこれは、一般の不幸なJKに限る。私は違う。

私の場合はアブノーマルだ。JKというブランドをもっていながら、同時に命も狙われている。しかも相手は裏社会の首領的存在、Kという男。

命を狙われているJKなんてまるで映画の世界にでも入り込んだみたいだ。そりゃ、『バトルロワイヤル』に参加したらどうなるかくらい考えたことはある。きっと私は殺す側になって、出会ったクラスメイトを片っ端から銃でぶっ放す。同級生は涙しながら痛みに苦しみ死んでいく。ああ、想像するだけで胸がぞわぞわする。

しかしよ。実際なってみると不便というか、スリルなんて感じる余裕もない。

小指が疼く。クソ。なぜこうなった。



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