ほら、そうやってすぐ死ぬ。
紗栄子は人生を完全になめきっています。
人の命なんて何とも思っていないし、自分の母親を殺させてお金を手に入れるという悪知恵、小指を切り落とすほどの度胸も兼ね備えています。
そういう女子高生になってしまった理由としては、彼女の育った環境にある。
彼女を取り巻く環境が、彼女というある種モンスターを生み出してしまった。
彼女を取り巻く環境とは、いやはや罪深いもので、そのしっぺ返しが紗栄子というモンスターにかかわると、死んでしまうと言ったところでしょうか。
しかし、紗栄子はそんなこと望んでいないし、むしろ、自分を疫病神だと蔑んでしまう。
ある種、可哀想な女の子ですね。