ほら、そうやってすぐ死ぬ。
は? 何それ。
あんたらいくつなの?
未だに幽霊とか宇宙人とか不幸の手紙とかハルマゲドンなんかの類を信じてる高校生ってはっきり言ってダサい。
でもこの件は違う。ファンタジーではなく、リアルだ。
1人が自殺して、もう1人は飲酒運転にひき殺された。
で、たまたまそれが私の知り合いだったってだけ。
確率で出せばそりゃ低いかもしれないけど、必ず起こらないなんて事象じゃない。
そんなことちょっと考えたらわかりそうなものを……。
こいつらは私に近づくどころか声をかけようともしない。
煙のように煙たがり、まるでそこにいないかのように通り過ぎていく。
高校生の陰湿ないじめの始まり、始まり。