ほら、そうやってすぐ死ぬ。
どういう仕組みになっているのかは、知らないけど、ナースが空気ポンプでシュポシュポと空気を送ると私の右腕がギュッと締め付けられていく。
それからゆっくりと解き放たれていく。
この感覚、悪くない。
「104の59ですね。」
それから指にクリップを付けられ(後でわかったけど、酸素を測るやつらしい)、それから、左腕に名前と番号の書かれたバンドを付けられた。
私の体操着で作られたリストバンドよりも、お粗末で、面白味もない。国立公園の指定動物にでもなった気分だ。