ほら、そうやってすぐ死ぬ。



スキップをする。

身体が軽く、まるで大草原の中にいる1人の少女だ。

家は貧しくて、でも幸せいっぱいの少女。

そんな少女はある日、聞きなれない音を耳にする。

その音が何なのかはわからない。

音のなる方へ走っていくと、そこには1本の大きな木がある。

その木陰で大木にもたれかかった1人の男の子が優雅にバイオリンを弾いている。

そして、私はその素敵な音色に魅了され、近づく。

曲は終盤を迎え、朝焼けのように優雅にで静かに終わる。

そして、目が合う。

ファーストコンタクト。

とくんっ。

その瞬間、私は恋に堕ちていた。


< 40 / 219 >

この作品をシェア

pagetop