ほら、そうやってすぐ死ぬ。
それに私には一つのシコリのようなものがあって、それが心にどかっと座り込んでいて、動かざること山の如し。
金子の言葉の意味だ。
金子は2人の死を予知していた。そして、その事について私と話したがっている。
モヤモヤする。これが。
どうせなら後日口頭で伝えるんじゃなくて、手紙で全てを説明して欲しかった。
それができないから、ドーナツなんかよりも連絡先を書いておいて欲しかった。
中途半端に重要なところだけ知ってしまい、続きは来週に持ち越される安っぽいメロドラマの展開だ。
そういう焦らしは、安っぽいメロドラマの質を少しでも上げようとする演出であって、充分、面白味のある(と言うのも変だけど)話題を焦らしてしまっては、かえって気になって気になって、モヤモヤを生み出し、ストレスに転換される。
女心がわからない金子にそんな気遣いを要求している私が酷なのだろうか。